講座概要

 認知情報科学講座は、人間の認知過程全般を、「情報」という観点から解明することを目標としています。人間とは、一方ではウエット・ウエアとしての脳を持った生体であり、他方では記号を操る情報処理的存在でもあります。人間行動が興味深いのは、人間がこうした二面性を持っているからでしょう。情報という概念は、人間の二面性を統一する概念です。本講座の教授陣は、情報を生物学・行動学から心理学、論理学に至る広範囲なスペクトルで扱うことを可能にしています。

 実際、認知情報科学講座ではいろいろな光景が見られます。ある研究室では、録音された人間の会話を一言一言チェックしている大学院生がいますし、また別の研究室では、ハトが図形の映ったビデオを見ながらスイッチをつついています。学生たちがコンピュータ端末にはりついている部屋もあれば、複雑そうな数式に取り組んでいる先生もいます。このようにバラエティに富んではいますが、「情報」という一本の筋が通っていることがこの講座の魅力です。

 これらの研究に共通する道具としてコンピュータがあります。たとえば、人間や動物の行動実験の制御や記録をしたり、人間や動物の認知過程を調べる視覚刺激をCGで作ったりします。人間の学習過程をシミュレートするモデルを作り、測定結果を解析したり、言葉のデータベースを構築したりするのにもコンピュータを使います。このような研究活動の詳細については、本講座のホームページ等を参照してください。

 しかし本講座では、コンピュータを便利な道具として利用するにとどまりません。私たちは、このような研究を通して、人間の言葉を理解するシステムの探求など、コンピュータそのものを進化させていくことも目指しています。認知科学情報講座では、手法にとらわれずに「情報」という観点から人間の認知過程を研究します。このような研究によって、人間とコンピュータのより良いインターフェイスも生まれてくるのです。この講座では、自らが講座の特徴を作っていけるような、意欲のある学生を受け入れています。

 本講座の卒業生は、人間への強い関心と、コンピュータとネットワークを使いこなす能力を兼ね備えた貴重な人材として、現代のIT社会で国際的に活躍するだけでなく、さらにその興味を発展させて大学院に進学するなど、学術的にも貢献しています。

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